家づくりのご要望・目的
ご祖母様の家を大切に受け継いでいくリフォーム -小さなお子様も暮らしやすい家に-
リフォームしたこのお家はもともとO様のご祖母様のお家。2年間程住んでいなかった空き家にO様ご一家が住むことになりました。お家が管理されていなかったので、トイレと洗面所のカビが目立つ状態でした。小さなお子様たちのことを考えて、O様は最初水廻りだけのリフォームを考えていました。それから、年の初めにご親族で集まった際に、自分たちの所有物ではないご祖母様のお家を勝手にリフォームしてはいけないだろうと、遠慮して水廻りだけリフォームしたいことを相談したところ、「お家を自由にしていいよ、全体的にリフォームしていいよ」と言ってもらえたことで、全面的にリフォームすることになりました。
施工事例 ビフォー・アフター
ぬけない鉄骨をデザインで活かした、住みやすさ重視のII型のキッチン
鉄骨がぬけない箇所があるため、大きさが決まっておりキッチンを広くとることができなかったLDKをII型のキッチンにすることで、ソファーを置くことができゆったりとしたリビングに。キッチンにこだわりをお持ちだったO様は、WOODONEの商品に絞っていらっしゃったため、II型のキッチンにした際に最適な大きさとなる商品をご提案しました。また、その他にも、ダイニングテーブルと鉄骨の間に人が通ることが出来るかどうかや、LDKにカウンターをつけることができるかなど、細部まで住みやすさを考慮しデザインしました。
「窓」を通じて家族が繋がる -家族を感じる デザイン-
お施主様がこだわったのは、家族が帰ってきたときに必ずリビングを通るような、家族がいつも顔を合わせる動線の間取りにすること。
最初は「吹き抜け」を理想としていましたが、もともとの家のつくりでは、家の真ん中に階段があり、お部屋の面積も広いので、冷暖房のコストや快適性の面を考えて断念。そこで家族を感じることができるように、玄関とリビングの間の壁に室内窓を設け、「抜け」を作りました。吹き抜けでなくても、開放感があって、誰が帰ってきたかわかるので安心できるデザインとなりました。
ご祖母様から受け継いだ桜の木のダイニングテーブルを新しい形で再生
ご祖母様が購入して間もない桜の木のダイニングテーブルをO様が受け継ぐことになりました。2メートルもある大きいテーブルであるため、そのまま使用することが難しく、配置する場所に困っていたO様。そこで、天板をカットしダイニングテーブル、カウンター、ワークスペースのデスクへと桜の木を見事に再生させました。その結果、キッチンと間取りにパターンが広がり、最終的には無駄を出さずにぴったり使うことができました。「祖母に桜の木を活用しているところを見せる際はとても緊張しましたが、『使ってくれてありがとう』といってくれたので安心しました」。家具を通じてO様とご祖母様を結びながらも、新しい生活に合った形に生まれ変わりました。
クールな色づかいに自然素材のあたたかみがマッチしたこだわりのカラーコーディネート
グレーや青がお好みのお施主様のこだわりは、床板を蜜蝋ワックスで塗装したこと。O様が気に入った木目の床板は、オイル塗装をするとオレンジっぽくなる樹種で色味がネックだったのですが、蜜蝋ワックスを塗装することで、白味かかった色となり木目を活かしつつもクールな色合いと調和するコーディネートを実現。グレーや青、植物のグリーンと調和する、蜜蝋ワックスで塗装した床。ありそうでなかった、カラーコーディネートにセンスが光る空間は、圧巻です。
また木材の色が赤系の家具も、グレーや青などのO様のお好みの色となじみ、クールで爽やかなカラーコーディネートのなかにもあたたかみがある空間となりました。
今の住みやすさだけでなく子供が大きくなったときにもずっと住みやすい家
動線を考えて、1階の寝室にはクローゼットではなく隣のセカンドリビング(将来の子供部屋)に繋がるウォークインクローゼットを設けました。お子様が小さいうちは、寝室からそのままウォークインクローゼットを通り、洋服を着替えてリビングに行けるような、楽な動線をとれるように。今はおもちゃなど子供の荷物も一箇所にまとめて収納できるという、可変性のある間取りです。既存のクローゼットをなくしてその分ウォークインクローゼットを広くとりました。
また、子供が大きくなったときに靴が増えることを見越して、シューズインクローゼットを配置。現在はベビーカーなどの大きなものもスッキリと収納でき、将来は子供のスポーツ用品などを収納する予定です。