LOHAS studio
i018@OKUTA
2014/02/08
音楽って不思議です。
例えば、何気なく街中で思い出深い曲が不意に流れることがあります。
一瞬にして、懐かしき時代にタイムスリップ。
ずっと忘れていたはずなのに、よく聞いていたその日、その時の情景や、
心のヒダみたいなものまで思い出して、しばし(小さく)口ずさみ遠い目になる私がいます。
少し前の話になりますが、お休みの日に二子玉川へお買いものに行きました。
外はお昼頃から、空がどんより、雨が降り出しそうな、そんな日。
駅向こうの二子玉川ライズから、玉川高島屋へ梯子しようと、スクランブル交差点を渡りだす、
ちょうどその時に、ぽつぽつ とやっぱり雨が降り出しました。
折り畳み傘は持っていたけれど、(信号を)渡りきればもう高島屋の中だわ と小走りに、片手でドアを開けたその時。
館内に流れ出した「悲しき雨音」のイントロダクション、雷の音と激しく降る雨の音、続いて流れるピアノのメロディ。
なんというタイミング。
「悲しき雨音」は、
別れた彼女のことがいつまでも忘れられずに、激しく降る雨音が、お前はなんてバカなんだ と言っているよう・・・
なぁんていう、ホントに悲しい曲なんです。
コマーシャルソングに起用されたので、とても古い曲ですが、ご存じの方も多いのではないかと思います。
でもこの曲、とても悲しいはずなのに、なんか妙に爽やかなのです。
曲調のせいでしょうか。
変な例えですが、悲しくて悲しくて(あるいは悔しくて)、涙枯れるまで、思いっきり泣いた後にやって来る、清々としたあの感じ(?)に似ています。
(分かって下さる方、大歓迎)
余談ですが、チャゲ&飛鳥の「ONLY LONLY」という曲も好きですが、すごく悲しい曲なのに、やっぱり妙に爽やかです。
あぁ、懐かしい。
[悲しき雨音」・・・学生だった私。バイト先でよく聞いたんだ。。。
曲が終わるまで、用もないのに(高島屋の)入口付近をうろうろ。
その時、あっと、気づきました。
もしかして、この曲、店員さん達に「雨て降って来ましたよ。準備して下さいね」という、
館内に流す、お知らせソング(?)
よく雨の日に、お買いもの袋にカバーをかけてくれますよね。
そうかぁ。きっとそうに違いない。
でもね。
不意に流れたこの曲で、ノスタルジックに浸って、少しハッピーになれた一買い物客がいたってことを、
誰かに知ってほしかったのです。
最後まで読んで下さって、本当にありがとうございます。
PS、今もそうなのか分かりませんが、イトーヨーカドーも、雨のお知らせソング、[悲しき雨音」みたいです。
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