LOHAS studio
佐々木 笑美@OKUTA
2021/10/01
今年のはじめ頃にお引渡しをさせていただいた戸建のご物件。
もとがとても立派な和風住宅でした。
ご両親様から譲り受け、今の住まい方に合うようにご変更しつつ、
既存の重厚感は残したいというオーダーをいただきます。
▼既存の様子。お玄関から両サイドに和室が配置され、
欄間などの造形は精巧で、きっと誰が見ても残したいと思う設えでした。
(写真に写っていませんが・・)
ご家族さまが集うLDKはひと続きの洋室空間にしながら、
隣り合う和室は、そのまま書斎として残すご計画でしたので、
和と洋が馴染むような、折衷的プランでお作りをしたお家です。
▼リビングからキッチンを見た様子。
障子や襖は既存で残すので、壁の一部にも和室の要素を残すことで、
馴染良い空間づくりをご一緒に検討ただきました。
柱など構造を加味しながら、キッチンはリビングを見渡せる位置へご変更しています。
小上りは居酒屋のようにご家族並んでおしゃべりしたり、
夜はバーカウンターのようにのんびりしたり・・
どの位置からでもTVが見られるよう、中空でTVスペースを設けていますが、
これが弊社男性スタッフ達にピンポイントで大好評でした!
ご主人さまからいただいたご要望でしたので、
中空TVは男心を掴む何かがあるのか…?と思いました・笑
▼キッチンからリビングを見た様子。
隣接した和室を残していますが、襖紙を張り替えるだけで雰囲気が変わります♪
新しくご採用いただいた扉や床材はすべてダークブラウンで統一することで、
和の持つ重厚な雰囲気を損なわず、新旧も和と洋も、同胞した空間になります。
レトロ照明は既存利用なので、もとのお家のセンスの良さも伝わるでしょうか。
▼キッチン上部にはアイアンのオープンシェルフと、
ポイントで彩のあるステンドグラスのペンダントご採用。
和の重厚感は、色々な要素を入れても受け止めてくれるテイストです。
筋交や柱など構造を一部アラワシにすることで、広さ感も確保します。
▼続いてお玄関です。収納量はやや不足気味ですが、
イメージを優先し、もとの下駄箱や玄関ドアは再利用。
別箇所で収納を確保することになりました。
玄関はお家の印象をつくる場所なので、
訪ねて来た方が短時間でどう見えるか?を、意識して計画します。
▼土間も既存利用ですが、段差が大きかったので、沓摺だけ新規で造作。
ダークグレーのタイルにすることで、全体感を損なわないよう素材選定を頂きました^^
▼既存の立派な欄間を残しながら、新しい空間に変更しました。
今はいちから立派な和のお家をつくるのはなかなか大変だからか、
最近は、もとの立派な和の設えを活かしたリノベーションをしたい、
というご要望が増えたように感じています。
細部の納まりや計画は、シンプルに洋間をつくるより難しい部分もありますが、
できあがった時はチーム一同、和文化はやっぱり素晴らしい!と感動します。
明るいばかりでなく、少しの陰影があることで、
和風住宅特有の重厚感は生まれていると思いますし、
現代の価値観にもマッチする部分が多いので、良しと感じるかたが増えているのかも知れません。
まさに晴れと褻。
多くの素晴らしいインテリアがありますが、
日本特有の世界観はいつも忘れずにいたいと改めて感じたご物件でした。
写真撮影に伺いますので、また共有させていただきます。
いつもご協力をいただくM様ご家族、ありがとうございます*
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