自由が丘 旧園田邸見学へ
2023/11/04
先日、インテリアデザイナー研修で、自由が丘にある旧園田邸に見学にいってきました。
残念ながら撮影はNGでしたが、とても素敵な空間を体験できました。
旧園田邸の設計は戦後の巨匠吉村順三です。今はオーナーさんが変わっていますが、当時ピアニストの園田さんが吉村先生にお願いして建てたご自宅となります。
今は吉村先生のお弟子さんの小川洋先生が増築をして、広いお家になっていますが、当時は延べ床面積77平米のとてもコンパクトなお家でした。
限られた空間の中に必要なものがそのコンパクトさを感じさせない空間としてつくられていました。
たくさんのポイントはありましたが、
□豊かな開口の計画
□高さに合わせた造作家具、家具の設計
□引き込みの障子、窓
が印象に残りました。
居心地のよいコーナー出窓のソファーはお家のビューポイント。角が抜けることで、伸びやかさを感じました。
また、2階がのっている部分は天井が低くなっていましたが、それに合わせて窓の高さ、ソファー、テーブルがそれぞれ低めにつくられていることで、圧迫感ではなく、むしろ居心地のよさを感じました。
障子や窓は壁の中におさまる引き込みの仕様になっており、開口部をすべて開放することが可能です。
2階の元寝室の窓は、障子をあけるとまるで外の風景が一枚の絵画のようでした。
戦後のものがない時代につくられた、シンプルな内装仕上げでしたが、選び抜かれた素材は今も色褪せることなく風合いを醸していました。
建物を考察すると見えてくること大変勉強になりました。
貴重な体験をありがとうございました。
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