2024/02/07
OKUTAこめまめプロジェクト』の
パートナーである小川町下里地区。
その地元の「NPO法人生活工房つばさ・游」
理事長である高橋さんが毎月送って下さるお便りを、
ブログでもご紹介させて頂きます^^
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それでは、今月号をどうぞ!
(※下記、高橋さんの文面を転載しています)
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正月早々、能登地方で大きな地震がありました。関係者の皆さんはご無事だったでしょうか?東北地震など雪が降る季節の災害は気持ちが沈み込みます。能登といえば原発銀座で、新聞報道がなされないので、そちらの情報や影響も気になります。異常気象、災害と抱える課題は大きいですが、無気力に陥らず、しぶとく生き抜いていきましょう。
今月のトピックス
【レポート】こめまめプロジェクトの4月以降の体制づくり始まる
【レポート】里山落ち葉破棄体験会レポート1/14
【話題】今治市のスーパーホテルでOKUTA珪藻土発見
【お知らせ】里山保全活動 里山の樹木の名前を調べて名札を付けよう。そして薪づくりに挑戦してみようは春休みに延期します
【コラム】「未来につながるオーガニック給食」第4回雑誌「現代の理論」から
今月の話題
【話題】国立女性教育会館(NWEC)の存続に向けて署名活動展開中 締切3/31
今月のトピックス
【レポート】こめまめプロジェクトの4月以降の体制づくり始まる
3月末をもって廃業される村木米穀店様の後をどうするか、という事で農家さんと話し合いを続けてきて、1/12に村木米穀店様と最終打ち合わせを行いました。
村木様のご厚意で、現在の簡便な計量器、籾摺り機などを譲って頂くことが決まりました。農家さんの納屋の一部をお借りして、これらの機械を設置して、私と農家さんで交代して発送業務をすることにしました。なるべく作業を簡便化する為に、米種は玄米と白米のみ。発送は17日のみで、それ以外の発送日については郵便局への予約発送で対応します。
皆で頑張って「こめまめプロジェクト」の火を絶やさないように頑張っていきますので、温かいご支援をよろしくお願いします。
<お米精米機と軽量器>
【レポート】里山落ち葉破棄体験会レポート1/14
1月14日(日)親子など25人が集まり、小川町上横田の輪禅寺前の里山の落ち葉掃きを行いました。たくさん降り積もった落ち葉の上をカラカラと踏みしめながら、落ち葉を集めていきます。竹かごの中にぎゅうぎゅう詰めていきます。こどもたちが竹かごの中に入り込んで体重で押し込んでいきます。集めた落ち葉は、近くの堆肥場に持ち込んで堆肥になります。
参加者で落ち葉→堆肥→ため池→田んぼと見て回りました。
毎年、同じ作業の繰り返しですが、食を取り巻く環境を守っていくのは食の持続という意味では、とても大事な事です。同じ事が続くというのは、まさに平和な証左です。日常が有ることの有難さを痛感します。
<落ち葉掃きの様子>
ランチは皆で薪でご飯を炊いて、豚汁を作り食べました。
「同じ釜の飯を食う」という共食というのもこども達に伝えたい事の一つです。
【話題】今治市のスーパーホテルでOKUTA珪藻土発見
学校給食の視察で四国愛媛県今治市を視察しました。その折に泊まったスーパーホテルの壁はOKUTAオリジナル建材珪藻土が使われていました。知らない土地で、懐かしい友人に出会ったようでもあり、素敵な仕様に誇らしく思いました。
<今治市のスーパーホテルと珪藻土>
【お知らせ】里山保全活動 里山の樹木の名前を調べて名札を付けよう。そして薪づくりに挑戦してみようは春休みに延期します
先月に告知しました2/17(土)に予定していました里山保全活動「里山の樹木を知ろう&薪つくり」ですが、土曜日という事でこども達の都合がつかない為3月春休みに延期させて頂きたく思います。
楽しみに予定されていた方、ごめんなさい。3月は薪作りですので、ピザ作りに挑戦してみたいと考えていますので、こうご期待。
【コラム】「未来につながるオーガニック給食」第4回雑誌「現代の理論」から
雑誌「現代の理論」2024冬号テーマ「足るを知る」思想特集「オーガニック学校給食への熱いうねり」に寄稿しましたのでその中から少し私の思いをお伝えしたいと思います。
霜里農場・金子美登さんと持続可能な未来を目指して有機農業の普及啓発に取り組んでくる中で、生産と販路が一体とならないと広がっていかない事を痛感し、確かな販路として学校給食を捉えました。学校給食をこどもの健康や持続可能な未来を考える時、安全性から有機野菜導入は誰も反対する人はいないでしょう。私がこの課題に取り組み始めて4年が経ち、その間の判った事などをまとめたいと考えていた時、同時代社さんから学校給食の特集を組むので書いてみませんか、とご依頼を頂き、まとめてみたものの一部をお伝えしたいと思います。
今の学校給食に有機野菜導入に当たり、何が課題なのか、農水省が主催する「有機農業と地域振興を考える自治体ネットワーク」(89市町村22県3団体加盟)に有機野菜を導入しようとする時の課題は何ですか?というアンケートをとりました。結果として大きく①安定供給②価格③現場がに集約されました。
① 安定供給は日本の有機農産物生産高0.6%ですので、全国1700などの市町村で有機農家がいないところが多いのです。食数何千人ともなるとその野菜の量も半端ではありません。その量を賄うことが出来ないのです。
② 有機野菜は農薬も科学肥料も使いませんので、手間がかかります。その分、価格は高くなります。学校給食は公共調達なので、入札制度が設けられており、市販の慣行野菜より高くなり、価格の面で入札を通るのは難しいのです。
③ 学校給食の現場は直接は教育委員会管轄で文科省で、野菜は農林課で農水省、健康は福祉保健課で厚労省、環境は環境省、お金は財務省と縦割り行政の中にあって横串を刺すのは大変です。野菜の集荷・配送システムなども複雑です。
沢山の人が関わり関係が複雑で利害関係も加わり、動けない状況があります。がんじがらめになった学校給食の現場で、果敢に挑戦してこども達のためにより良い給食を目指して活動している様々な人たちの成功事例があります。どうやって、からまった紐を解きほぐしていったのでしょうか?
その方法を知りたいと日本各地で学校給食有機化に頑張っている皆さんにお声がけをして実行委員会を立ち上げ、成功事例を共有化しようと毎年、「オーガニック学校給食フォーラム」を農閑期に開催しています。今年は第3回目になります。草の根の市民や市民団体が汗を流して銀さん達などと協力して、学校給食センターを巻き込み、有機野菜導入に成功した詳細をお話して頂き、学びます。最後は地域別交流会です。近くの人とつながって、励ましあっていきましょう。2/12は月祝日なのでアーカイブ配信もあります。
申し込みは↓より
https://organickyushokuforum3cost.peatix.com/
「現代の理論」の後半部分は次月でご紹介します。
「現代の理論」2024年冬号↓
https://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%81%AE%E7%90%86%E8%AB%962024%E5%86%AC%E5%8F%B7-NPO%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E3%81%AE%E7%90%86%E8%AB%96%E3%83%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%A0/dp/4886839584/ref=sr_1_11?adgrpid=110980917730&hvadid=679025549917&hvdev=c&hvqmt=b&hvtargid=kwd-823827755211&hydadcr=16038_13711641&jp-ad-ap=0&keywords=%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%94%BF%E6%B2%BB%E7%90%86%E8%AB%96&qid=1706529919&sr=8-11
<雑誌「現代の理論」表紙と目次>
今月の話題
【話題】国立女性教育会館(NWEC)の存続に向けて署名活動展開中 締切3/31
埼玉県嵐山町に1977年に創設された国立女性教育会館(NWEC)があります。女性の地位向上を図るために建設された国の機関です。
これまで50年あまりにわたり、男女共同参画法のもと、女性の地位向上の為の研究や研修など様々な企画が行われてきました。元日本農士学校の跡地という広大な敷地にはセミナー室や大きな講堂、宿泊施設、プール、テニスコート、体育館、音楽室など多様な施設が付随しており、女性の多様な活動を精神的にも肉体的にも支えてきました。この施設が、存続の危機にたっています。是非、存続に向けての署名活動にご協力ください。
署名サイト:
https://www.change.org/p/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7%E6%95%99%E8%82%B2%E4%BC%9A%E9%A4%A8%E5%AD%98%E7%B6%9A%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%88%E3%81%86?recruiter=1328405293&recruited_by_id=0408b660-bd2a-11ee-8049-3d55c7d29229&utm_source=share_petition&utm_campaign=share_for_starters_page&utm_medium=copylink
発行日:2024年2月1日
制作:NPO生活工房つばさ・游・高橋さま