2024/10/12
OKUTAこめまめプロジェクト』の
パートナーである小川町下里地区。
その地元の「NPO法人生活工房つばさ・游」
理事長である高橋さんが毎月送って下さるお便りを、
ブログでもご紹介させて頂きます^^
.
それでは、今月号をどうぞ!
(※下記、高橋さんの文面を転載しています)
.
*************************
.
暑さ寒さも彼岸までと言いますが、秋がなくて一気に冷え込んできました。
小川町は目下、稲刈りの真っ最中です。今年のお米の出来はどうなのでしょうか?農家さんに聞くと、「まだ、判らない」という返事です。昨年の猛暑が今年も続いており、収穫予想は予断を許さない状況なのだと考えます。とは言え、9/29に下里地区の第1弾の新米が入荷してきました。今年のOKUTAこめまめプロジェクトの予約状況は昨年とほぼ同量です。暑さなどで収量が減っているので、これから予約の調整に入る予定です。出来るだけ、毎年、買い支えて下さった消費者の皆さんの期待に応えたいと考えています。
今月は学校給食有機化のイベント紹介が多くなっています。各地の熱い動きを知って頂ければ嬉しいです。
今月のトピックス
【レポート】新人社員研修稲刈り編9/24
【レポート】OKUTAアンバサダー様稲刈り体験会9/29
【レポート】OKUTAこめまめプロジェクト2024年産米の入荷が始まりました
【コラム】「未来につながるオーガニック給食」第12回みどりの食料システム戦略オーガニックビレッジ宣言と学校給食
今月の話題
【情報】「十八番屋台村」10/14
【情報】オーガニックExpo 10/3~5
【情報】日本オーガニック会議学校給食分科会カンファレンス 10/4
【情報】親子有機お米作り体験稲刈りと枝豆収穫 10/14
【情報】オーガニックFes石川 10/23
【情報】志木市民祭り 10/26
【情報】埼玉オーガニック議員連盟設立総会と勉強会 10/28
【レポート】NPO全国有機農業推進協議会主催「農業基本法改正に伴う基本計画に向けて意見交換会」9/27
今月のトピックス
【レポート】新人社員研修稲刈り編9/24
連日続く雨で、田んぼに水がたまり足を入れると抜けなくなるという状況の中、新人社員研修稲刈り編が9/24(火)に行われました。午前中は手刈り体験、午後は機会刈り体験と里山OKUTAの森散策で、有機農業と環境について学びました。
<稲刈り手がちと機械刈りの様子>
【レポート】OKUTAアンバサダー様稲刈り体験会9/29
アンバサダー5組の参加を得て、行われました。昨夜来の雨で、どうなるかと思いましたが、何とかお天気が持ち、ぬかるんだ田んぼで悪銭苦闘で稲刈りに挑戦しました。その経験は普段、都市部では出来ない体験で参加されたアンバサダー親子の皆さん、楽しんでいらっしゃいました。
今回のお昼は流しそうめんでしたが、農家の皆さんが組んだ竹の櫓が秀逸で、ワクワク、ドキドキ体験で大変、盛上がりました。そうめん→シャインマスカット⇒ミニトマトと次から次に流れてくる物をキャッチしながら、大歓声が上がる楽しいランチタイムとなりました。アンバサダーの皆さんがどんな情報発信をされるのか楽しみです。※シャインマスカットがあまりに高いので驚きました!!!
【レポート】OKUTAこめまめプロジェクト2024年産米の入荷が始まりました
今年の夏はお米不足で困った方もいたのではないでしょうか?そうした中、こめまめプロジェクトの新米の入荷が始まりました。農家さんのトップを切って下里・福島靖さんから新米が届きました。稲刈りはまだまだこれから続きますので、どのくらいの収穫量になるのかはこれからです。
<新米入荷の様子>
【コラム】「未来につながるオーガニック給食」第12回「みどりの食料システム戦略オーガニックビレッジ宣言と学校給食
2年前に「綠の食料システム戦略法」が制定されました。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html
内容は食料の安定供給を図るため、持続可能な生産方式として有機農業を推進していこうというもので、2050年に日本の耕地面積の25%を有機に転換するというものです。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html#Midorisennryaku
みどりの食料システム戦略を踏まえ、有機農業に地域ぐるみで取り組む産地(オーガニックビレッジ)の創出に取り組む市町村の支援に農水省が取り組んでいます。オーガニックビレッジとは、有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める市町村のことをいい、農林水産省としては、このような先進的なモデル地区を順次創出し、横展開を図っていく考えです。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/organic_village.html
現在(2024年8月末現在)129市町村が取り組んでおり、「オーガニックビレッジ宣言」を行っています。埼玉県では小川町と所沢市です。各自治体のオーガニックビレッジ宣言を見ると、ほとんどの市町村で「学校給食に有機農産物導入」が目標として入っています。事例:小川町のオーガニックビレッジ宣言に基づく小川町有機農業実施計画(概要)にも給食への利用拡大が書かれています。
https://www.town.ogawa.saitama.jp/cmsfiles/contents/0000005/5843/keikaku-outline.pdf
小川町の学校給食センターは建てられてから40年以上が経過し、今年3月議会で建て直しが議決されました。オーガニック給食を進める為には、ハード整備が重要です。どんな給食をこども達に食べさせたいのか、というコンセプトが大事なポイントになるでしょう。
9/16には小川町町民会館で「夢みる給食」上映会が開催され、教育長、学校教育課長など小川町及び埼玉県内の自治体関係者や議員も多数参加して、関心の高さを見せつけました。映画を見た小川町議会議長はさっそく、厚生文教常任委員会で新給食センターに言及したという情報が寄せられています。「夢みる給食」という映画は、日本各地でこどもを真ん中においた給食を進めている事例が沢山紹介されていました。他の町で出来ている事です。都市部でも出来ている事例がありました。有機の里・小川町で出来ないはずがありません。未来のため、実現するまで学校給食有機化を諦めないと決意を新たにしています。引き続き、皆さんの温かいご支援を宜しくお願いします。
今月の話題
【情報】「十八番屋台村」10/14
時:10月14日(月)11:00~20:00
所:小川町旧中央公民館跡地
詳細:添付のチラシ参照
【情報】第9回オーガニックライフスタイルExpoEast 10/3~5
時:10月3日~5日
所:東京都立産業貿易センター 東京都浜松町
詳細:
https://ole.ofj.or.jp/
日本各地からオーガニック農家、加工品、流通、飲食店などが出店です。毎年参加していますが、オーガニックの加工品を発見し、ここでお試しに買ってファンになった物も多いです。
事前登録すると入場料が無料になります。
【情報】日本オーガニック会議学校給食分科会カンファレンス 10/4
テーマ:「実はそんなに高くない!地場産オーガニック野菜を使った給食の食材費分析」
時:10月4日(金)15:00~16:30
所: 第9回オーガニックライフスタイルExpoEast内のセミナー会場4階第1会議室
詳細:
https://ole.ofj.or.jp/semi-event.html
申込み:
https://ofj.or.jp/ole/seminar/2024s-8.html
私が主宰しています「オーガニック学校給食フォーラム」実行委員会のメンバーで分科会を立ち上げました。過去5年にわたる給食現地調査で判って事として、給食オーガニック化を進める上での課題安定供給②価格③現場 のうちの価格について調査分析を行い、その結果についてお伝えします。
【情報】親子有機お米作り体験稲刈りと枝豆収穫 10/14
時:10月14日(月・祝)
所:小川町里山食農スクールエディベリ 集合は小川消防署脇奥突き当たり 地図 ↓
内容詳細:↓
https://edivery.jp/info/event-2024-10-14/
会費:大人4000円、こども2500円(ランチ、枝豆食べ放題、枝豆お土産付、保険付)
申込み締切り:10月13日(日)9:00
申込みフォーム:
https://ws.formzu.net/dist/S200888032/
【情報】オーガニックFes石川 10/23
時:10月23日(水)13:30~20:30
所:石川県立図書館だんだん広場
詳細:添付チラシ参照
コメント:Fesでオーガニックな暮らしについて、有機の里・小川町での様子を少しお話しします。
【情報】未来につながよう!第14回メゾン秋祭り 10/26
時:10月26日10:00~16:00
所:くらぶメゾン志木 柳瀬川駅西口前ベアクレセントビル1F・2F
内容:チラシ参照
コメント:10/26 10:00~11:30で「こどもたちに安心・安全なオーガニック学校給食を!」というテーマでお話しします。
【情報】埼玉オーガニック議員連盟設立総会と勉強会 10/28
時:10月28日(月)13:30~16:00
所:国立女性教育会館ヌエック研修棟109号室
会費:資料代1000円
内容:埼玉でオーガニックをすすめる議員連盟設立総会と「顔の見える素性のわかる給食へのいろは」と題して勉強会です。
詳細はチラシ参照
【レポート】NPO全国有機農業推進協議会主催「農業基本法改正に伴う基本計画に向けて意見交換会」9/27
日本各地から集まった農家の皆さんが地域で抱える課題を真剣に農水省に訴えていらっしゃいました。どれも切実な問題で、皆さんが自分の利益ではなく地域の事を思い、発言されているのが印象的でした。また、理事長の下山さんから「農地が資産となっているのが一番大きな課題だ」という発言は私の心に強く響きました。今、農地法が改正になり、農地の売買が始まり、農地が高い金額で売買され、農家が農地が本来持つ公共的資本である事を忘れている、という指摘でした。
10年前にデンマークに視察に行った折に、デンマークでは農地は公のものであり、こどもだからといっても継ぐことはない、という事、農家になる為には大学6年間行かないと農家資格が取れない事を知り、日本とのコモン=公共の考え方の違いに大きなショックを受けた事を思い出しました。誰が最初に「ここは私の土地」と言い始めたのでしょうか?そんな疑問が沸々と沸き起こってきました。
<意見交換会の様子>
発行日:2024年10月1日
制作:NPO生活工房つばさ・游・高橋さま