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快適住宅は健康住宅?血圧が安定する家とは?

2020/04/21

STAY HOME!(家にいよう!)

おうち時間が増えていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

SNSで「おうち時間は増えたけど、自分時間は増えない」なんて投稿も見ました(笑

 

テレワークの方々も増え、お家の環境について考える機会も多いと思います。

私も書斎が欲しくなってきたところです!

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ところで 快適な住宅は健康住宅 って色々なところで聞きます。

もしかしたら聞き慣れたかもしれませんね。

 

住宅が私たちのからだに与える影響はたくさんありますが、

今回ピックアップするのは 家の温度差血圧 です。

 

温度差の少ない家に住んでいれば、健康レベルは上がります!

(実績データあり)

 

その理由は少し長いですが、できるだけ分かりやすくしましたので

最後までお付き合いください!

 

◆ 欧州と日本の平均寿命と寒暖の考え方 ◆

日本人の平均寿命(84.2歳)は世界一です。

2位がスイス 83.3歳 、3位がスペイン 83.1歳 です。

(上位はほぼ欧州なので、以降は欧州と比較します)

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日本は本当に感謝すべき環境があります。

※WHO 世界保健統計2018年版に掲載されている男女の平均寿命統計より

 

ではヒートショックで亡くなられた人数は・・・?

なんと日本が世界一です!

どういうことでしょう?

 

住宅と健康の研究第一人者である、近畿大学の岩前教授によると、

日本と欧州では「寒さ」への考え方がそもそも違うそうです。

 

どう違うかと言うと

 

日本:寒さは人を強くする

 

欧州:寒さは人を弱くする

 

諸説あると思いますが・・・

職場や学校で誰かがエアコン付けてくれるのを待ったことはないでしょうか!?

現代の日本人は、少なからず寒さ暑さをストレスに感じているはずです

 

◆ 欧州と日本の建物の考え方の違い ◆

寒暖の考え方が違えば、建物の考え方も違います。

人口と国土面積比、文化、エネルギー、医療費など

条件は違うので当たり前かもしれませんが、一般的に以下のようなイメージです。

 

日本のオフィス:効率、経費 を重視

 

欧州のオフィス:生産性、働きやすさ を重視

 

欧州のオフィスは 床から天井まで温度差が少なく温かい です。

建物の断熱性能が高いので、冷暖房費を節減できます。

オフィス内の温度差が小さいので、血圧の変動も少ないでしょう。

 

日本のオフィスは床に近いほど寒く、天井に近いほど温かいです。

建物の断熱性能は低いですが、できるだけ多くのスタッフを部屋に集めて

省エネ性能の高いエアコン数台で賄うので、1人当たりの冷暖房費を節減できます。

オフィス内の温度差が常にあるので、一日の血圧の変動は大きめでしょう。

 

◆ 代表的な現象はやっぱりヒートショック! ◆

「ヒートショックという言葉を聞いたことがありますか?」

というアンケート結果があります。

 

内容も知っており対策法も知っている ・・・ 17.4%

内容は知っている          ・・・ 38.6%

名前は聞いたことがある       ・・・ 29.7%

聞いたことがない          ・・・ 14.3%

 

先日リンナイさんのホームページで面白い記事を見つけました。

「入浴習慣」と「入浴時のヒートショック」に関する意識調査というものです。

 

https://www.rinnai.co.jp/releases/2018/1101/index_2.html

https://www.rinnai.co.jp/releases/2016/1026/

 

九州から北海道まで、20~70代、男女、960人が調査対象です。

ちなみにメタボ、糖尿病、高血圧の リスクが高い人ほど対策ができてない ようです

 

ヒートショックは一般的に高齢者だけに当てはまると思われがちですが

実は働き盛りの世代(20~60代)も当てはまるようです。

 

◆ ヒートショックは若くても要注意! ◆

ヒートショックは、基本的に以下の流れや繰り返しで起こります

 

体感的に寒い(血管が収縮=血圧が上がる=血流が悪くなる)



体感的に暑い(血管が拡張=血圧が下がる=血流が良くなる)

 

以下に心当たりはありますか?

 

1. 疲れが溜まっている

2. 寝不足

3. ストレスが溜まっている

4. 体調が悪い

5. 持病がある

6. 飲酒している

7. 季節の変わり目(温度、湿度、気圧の変化が大きい時期)で疲れやすい

8. 高齢である

 

 

↑ を血圧の変化に当てはめます ↓

 

1. 疲れが溜まっている → 血管を収縮させるホルモンが出て血圧が上がる

2. 寝不足 → 上記とほぼ同じ

3. ストレスが溜まっている→上記とほぼ同じ

4. 体調が悪い → 一般的に上がります。

5. 持病がある → 血圧に影響がある疾患の場合、上がります。

6. 飲酒している → 血圧が上がる

7. 季節の変わり目(温度、湿度、気圧の変化が大きい時期)→ 上記が重なり上がります

8. 高齢である → 一般に血圧が高めです

 

実はこちら 全て血圧が上がる条件 です。

 

血圧が上がること自体は悪いことではなく、生命の正常な防衛反応です。

一般的に 血圧が上がる=不健康や病気のリスク では決してありません。

 

ポイントは、1~8 の条件が重なることでヒートショックのリスクがどんどん増える

ということです。

 

◆ ヒートショックが起こるとき、体のなかで何が起きてる? ◆

血管の中の血液は色々なものを含んでいます。

栄養素、酸素、血小板、ホルモン、老廃物、などなど・・・

 

私たちの生命活動にはなくてはならないものです

 

ヒートショックが原因で引き起こされる脳卒中や心筋梗塞は、これらに由来します。

 

例えば、ドロドロの血液が一気に流れ出したら

どこかで詰まるんじゃないか・・・?

 

と想像できますよね。

これが毎日繰り返されると危険です。

 

◆ ヒートショックを朝の電車通勤に例えてみると ◆

ヒートショックによる事故のほとんどが入浴時です。

では、お風呂に入るまでの一連の流れを 朝の電車通勤 に例えてみます。

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それぞれの部位を置き換えてみましょう

駅の通路     : 血管

乗客       : 血液

乗客の持つ荷物量 : 1~8のリスク

自動改札     : 心臓や脳の出入口

 

乗客(血液)は駅の通路(血管)を通って、

自動改札(心臓や脳の出入口)に向かいます。

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乗客は色々な荷物(寝不足、ストレス、疲労)を持って歩いています。

1~8の数が多いほど、たくさんの荷物を持っています。

 

通常(健康)は、自動改札(心臓や脳の出入口)は10台あるとします。

 

① 脱衣室で衣類を脱ぐ

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寒いと感じると、駅の通路(血管)が狭くなります。

 

狭いので、乗客(血液)の流れが段々悪くなりますね。

荷物が多いほど流れが悪くなります。

 

② 熱いシャワーを浴びる、湯船につかる

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熱さを感じると、駅の通路(血管)が一気に広がります。

 

一気に乗客(血液)が自動改札に集まり、大混雑です。

自動改札の数は変わらず10台です。

 

そのうち、あまりの混雑で乗客(血液)は自動改札で詰まってしまいました。

これが、脳梗塞と心筋梗塞です

 

そして通路(血管)にも乗客があふれ、後ろからどんどん乗客が押すので

通路の壁が壊れ始めてしまいました。

これが、脳溢血(脳出血)です。

 

常に健康であれば手荷物が少ないので通れますが、

上記の 1~8 が重なることで、詰まりやすくなります。

 

普段の生活で当てはまる状況はこのような感じです

 

・お酒を飲む(血圧低下)→脱衣室で服を脱ぐ(血圧上昇)→お風呂に入る(血圧低下)

・タバコを吸う(血圧上昇)→脱衣室で服を脱ぐ(血圧上昇)→お風呂に入る(血圧低下)

・食後すぐ(血圧低下)→脱衣室で服を脱ぐ(血圧上昇)→お風呂に入る(血圧低下)

・上記のアクション→寒いトイレに入る(血圧上昇)→いきむ(血圧上昇)→排泄後(血圧が下がる)

 

結構、日常生活の動作の中でも当てはまってくるわけです。

「対策すれば良いのでは?」と思っても・・・

 

「毎日」ここまで考えて、予防習慣にした生活は、おそらく無理です!

 

であれば、どうしたら良いのでしょうか・・・?

 

◆ 快適住宅なら体調管理も簡単に! ◆

快適住宅の話に戻します。

 

ここでの「快適」とは家中の温度差が少なく、快適という意味です。

1階も2階もほぼ同じ温度の家です。

 

快適住宅=健康住宅 ですが、

快適住宅 ≠ 高断熱住宅 なのでご注意下さい(イコールではありません)

 

正しくは、快適住宅 = 高断熱 + 高気密 + 日射取得 + 日射遮蔽 + 計画換気&空調 です

スクリーンショット 2020-04-21 11.51.23

といっても特別な工法や設備はありません。

では一般の高断熱住宅と何が違うのでしょうか?

 

快適住宅は温度差が少ないので、一般的に血圧が安定します。

血液が安定して流れるので、細胞に多くの栄養がいきわたり、

老廃物が処理されます。

 

一般的に断熱改修する前と後では、血圧の変化に差が出ます。

もちろん断熱改修した後の方が、血圧が安定します。

 

※国土交通省の公開情報より

https://www.mlit.go.jp/common/001158517.pdf

 

そうすると少しずつ健康な体が作られていきます。

人間の体は代謝を繰り返し、細胞が入れ替わりますので、

健康住宅に住んでいて、同じ暮らしをしていれば差が出てきます。

 

温度差の少ない快適住宅の一番素晴らしいところは、

これが 住んでいる間はずっと続くこと なんです!

 

「人間は温暖な気候になれると寒さに弱くなる」という説があります。

一理ありますが、もし寒い家に住み始めたら、

体調が良くない時も寒い状態が続いてしまうのは事実です。

 

それなら冬も夏も温度差が少ない家にしておいて、

窓を開ける暮らしをしてもいい訳です。

 

「体調が悪い日は窓を閉じて安静に過ごす」という選択肢があります。

窓を開けるのにお金はかかりません

 

◆ passiv design の家は快適住宅 ◆

OKUTA passiv design の家は、太陽光や通風を最大限利用するために

必ずシミュレーションを行います。

 

太陽は一年おきに同じ動きを繰り返すので、きちんと計画すれば

きちんと陽の当たる快適なプランが作れます。

 

また、太陽光は自然エネルギーです。

自然エネルギーを最大限利用しますので、エアコンなどの設備にあまり頼りません。

 

電気が止まるかもしれない状況でも寒くならないので、

災害で心配するストレスも減りますね。

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健康で若いうちはおそらく平気かもしれません。

でも子供たちが独立して家庭を持った時に、

「この家をリフォームして、あなた達で住んだら?」

なんて言えたら幸せですね!

 

きっとその時代は今より快適な家が増えているはずです。

リフォームするにしても、断熱改修がいらない分、子供たちの負担は小さくて済みます。

まさに持続可能な「住み継がれる家」ですね!

 

 

設計事業部 岡本

 

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