LOHAS studio
塩澤 克敏@OKUTA
2017/02/02
みなさん、こんにちわ。
LOHAS studio 熊谷店の塩澤 克敏です。
持ち家制度を利用して建てた自宅のお話です。
前回に引き続き、今日も屋根材のお話です。
新築・リフォームを問わず、屋根材選びをされる方に
参考にしていただけると幸いです。
さて、材質による分類は以下の通りでした。
【材質による屋根材の分類】
①スレート系 ②セメント系 ③粘土系 ④金属系 ⑤アスファルトシングル
②セメント系
セメント瓦はそれ本体には防水性能がほとんどありません。
防水性能維持するためには塗装が必要となってきます。
アクリル系樹脂塗料や水系樹脂塗料、フッ素系樹脂塗料で塗装します。
セメント系材料は寸法精度にも優れ、施工性の点では優れている屋根材
と言えるでしょう。
製法の差異により以下の2種類に分けられます。
◆厚型スレート(セメント瓦)
[特徴]
セメントと細骨材(砂)を原料とするセメントモルタルを型枠に入れ、
プレス、脱水、成形し、養生後に、塗料で表面処理します。
化粧スレートと比較して厚みが厚いので厚形スレートの名称が
生まれたと言われます。
また、厚形スレートで、釉薬瓦に使う釉薬で表面処理をしたものを
“施釉”(せゆう)セメント瓦といいます。
厚形スレートの形状には、和形、洋形、平形、S形等の種類があります。
[耐久年数]
30年~40年が耐久年数と言われております。
[メンテナンス方法]
上述のように、瓦材自体に防水性能がないことから10年を目安に塗装が
必要となります。
[重量]
47.2kg/㎡ と最も重い瓦材の一つです。
[価格]
戦後、最も多く使用された瓦材です。釉薬瓦に比べて安価なことが採用の
決め手になった瓦材ですが、現在、重量やメンテナンス性から、昔に比べ
需要が落ちており、価格的には高騰しているものと思われます。
施工業者さんに相談してみて下さい。
[最小勾配]
4寸以上の勾配が必要となります。
◆乾式コンクリート瓦(モニエル瓦)
[特徴]
コンクリート瓦は厚形スレートと同じ材料で構成されますが、
厚形スレートよりセメント量が少ない硬練りのモルタルで製造します。
オーストラリア・モニエル社と高圧・半乾式成形の技術を共同開発し、
昭和48年に日本に技術導入されたことから、モニエル瓦と呼ばれます。
形は洋風タイプの洋形と平形があります。
最近では、基材着色などの方法で25年の色保証を打ち出すメーカーも出てきています。
[耐久年数]
セメント瓦同様、30年~40年となります。
[メンテナンス方法]
セメント瓦同様、塗装メンテナンスが必要な瓦材となりますが、セメント瓦の塗装と工程・
使用塗料が、異なります。
塗装メンテナンスにおいて、最も失敗の多い瓦材となりますので、充分な注意が必要となります。
モニエル瓦が、普通のセメント瓦と違うのは、スラリー層という粒状の層があることにあります。
モニエル瓦は、一番上の層にクリアーな塗膜があり、その下にスラリー層(セメントの着色剤)、
その下に、瓦の素地層があり、高圧にてプレス、一体成型したものとなります。
塗装工程で失敗が発生するのが、このスラリー層となります。
コケの付着や、スラリー層の劣化などから、塗り替えを行う塗料の密着性が悪く塗装後、数年で
剥がれてしまうというクレームが非常に多い瓦です。昔は塗り替えのできない瓦材と言われていました。
しかし、近年になって、スラリー層の強化しながら下地処理のできる、塗料が開発されてきた為、
現在では、モニエル瓦の塗り替えも可能となります。
[重量]
43.7kg/㎡ とセメント瓦に比べて若干軽いですが、重い瓦材の一種です。
[価格]
現在は製造されておりません。
[最小勾配]
4寸以上の勾配が必要となります。
また、長くなってしまいましたね。
③以降については、次のブログで情報をお伝えしていきます。
今すぐにでも、情報が必要だという方は、直接お問い合わせください(^^)
①のスレート瓦については下記、リンクを参照してください。
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