LOHAS studio
塩澤 克敏@OKUTA
2017/05/26
みなさん、こんにちわ。
LOHAS studio 熊谷店の塩澤 克敏です。
前回に引き続き、屋根材のお話です。
これから新築を検討されている方、リォームで屋根の葺き替え、
メンテナンスなどをご検討頂いている方に参考にしていただけると幸いです。
【材質による屋根材の分類】
①スレート系 ②セメント系 ③粘土系 ④金属系 ⑤アスファルトシングル
今回は④金属系についてお話致します。
④金属系
金属葺きには、(A)鋼板、(B)銅板、(C)カラー鉄板(トタン)
などの種類があります。
金属板は、加工しやすく施工性がよいことから、複雑な
屋根形状にも対応出来、葺き方のバリエーションが多いことが特徴です。
長方形の平板を横長に葺く「一文字葺き」と、棟から軒先にかけて
棒を並べたように葺く「瓦棒葺き」が代表的です。
(A)鋼板
[特徴]
鋼板にも亜鉛メッキ鋼板、ガルバニウム鋼板などの種類がありますが、
近年、金属瓦というと多くはガルバニウム鋼板の屋根材を指すことが
多いです。新築住宅・リフォームを中心に需要の多い瓦材です。
ガルバニウム鋼板とは、鉄板を基材としてアルミニウム、亜鉛、
シリコンからなるメッキ鋼板で従来のトタン(鉄板)に比べて、
4~6倍錆びにくいと言われています。
積雪寒冷地、海岸地域、 強風地域はもとより、最近問題になって
きている酸性雨や 公害地域でも使用できます。
また耐久性の高いシリコンやフッ素樹脂の焼付塗装をしていることから、
長期間メンテナンスを必要としないことが特徴です。
但し、全くのメンテナンスフリーという訳ではありません。
一生、メンテナンスをしなくてよい、というような業者さんも
いらっしゃるということですが、15~20年を目安に塗装などの
メンテナンスをお勧め致します。
色の退色もありますし、全く錆びない材質という訳ではありません。
[耐久年数]
素地の状態で40年ほど
[メンテナンス方法]
美装・耐候性の向上を目的に15~20年に一度塗装メンテナンスが必要
[重量]
10.4kg/㎡ 非常に軽い瓦材の一つです。
[価格]
種類などによっても様々ですが、金属瓦のデメリットである
遮音性・断熱性を高めた商品、フッ素樹脂などの高耐候性を
有するものほど価格は上がります。
材質としてはセメント系のものより若干高額となるものが多いです。
[最小勾配]
葺き方によって様々ですが、縦葺きで 1.5寸以上、平葺きで3寸以上
(A)銅板
[特徴]
さびない金属として日本で古くから使われています。
和風住宅では、瓦葺きから1段落として葺く、腰屋根に多く
使われています。銅は緑青(ろくしょう)が出て、緑色に変色して
しまうと、それ以降長期にわたって変化しない屋根材と言われ、
50年以上の耐久性があるとも言われています。
しかし近年の酸性雨などの影響で、銅板の瓦に穴が空いてしまう
といった現象が発生しています。
価格と耐久性のバランスから、0.35mmか0.4mmの銅板を使用する
ことが多いようです。
近年では、耐久性とモダンなデザイン性から、ガルバニウム鋼板が
金属屋根の代表格となっていると言えるでしょう。
[耐久年数]
素地の状態で50~60年ほど
[メンテナンス方法]
自然酸化することで緑青皮膜を形成することで耐候性が上がります。
塗装などのメンテナンスは行いません。
[重量]
5.4kg/㎡ 最も軽い瓦材の一つです。
[価格]
一般の住宅で用いられなくなってきていることもあり、非常に
高額な瓦材となります。
[最小勾配]
平葺きで3寸以上
銅板は非常に柔らかい為、縦葺きなどに用いられるケースは多く
ありません。
(C)カラー鉄板については、新築・リフォームの葺き替えなどで
用いることはほとんどない為、今回はご紹介いたしません。
また、長くなってしまいましたので、アスファルトシングルに
ついてはまた、次回、ご紹介いたします。
①スレート系 ②セメント系 ③粘土系 については、前回のブログを
参照してください。
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