これから新築・リフォームをお考えの方へ Vol.⑫　屋根材比較その⑤

LOHAS studio

塩澤克敏@OKUTA

2017/05/26

みなさん、こんにちわ。

ＬＯＨＡＳ studio 熊谷店の塩澤克敏です。

非常に長くなってしまった、屋根材のお話、今回で最終です。

今後、外壁材、内装材、設備機器など比較していくと、気が遠くなって

しまい、とっても続かなそうなので、今後の新築ブログでは工程・簡単な

ポイントを掻い摘んでお伝えしていければと思います。

屋根材については、これまでの形式で比較していきたいと思います。

屋根材選び・メンテナンスをご検討頂いている方に参考にしていただけると幸いです。

【材質による屋根材の分類】

①スレート系　②セメント系　③粘土系　④金属系　⑤アスファルトシングル

最後は⑤アスファルトシングルについてです。

⑤アスファルトシングル

［特徴］

アスファルトシングルは100年以上前にカナダで考案された

屋根材です。無機系の基材にアスファルトを塗った板状の

屋根材で、「シングル瓦」とも呼ばれています。

アスファルトシングルは、軽量で加工しやすく、曲面など複雑な

屋根形状に適応できるなどの特徴を持っています。

施工方法は、下地に接着剤に貼り付ける方法と、釘で打つ方法が

あります。

重さは瓦の約５分の１程度で耐震性に優れ、高い防水性、耐久性を発揮します。

また、塗り替えなどのメンテナンスが不要、という部分が最大の特徴と

言えるのではないかと思います。メンテナンスを含めて検討すると

価格的にも優位性のある瓦材となります。

メンテナンス不要の瓦材ですが、逆を返せば、耐久年数を経過した後は、

葺き替えなどを検討しなくてはいけない瓦材となります。

［耐久年数］

素地の状態で30年ほど

［メンテナンス方法］

部分張り替え、重ね葺きなど瓦材自体の入替が必要

［重量］

12ｋｇ/㎡　軽い瓦材の一つです。

［価格］

化粧スレートなどと比較して高額ですが、長期的に

見れば安価な瓦材となります。

［最小勾配］

通常 3.5寸以上となります。

緩勾配の場合2.5寸以上～

ここまで、色々な屋根材を比較してまいりましたが、一様にどの瓦材が良い

というものはございません。屋根の形状での向き・不向きがございますし、

お客様が何を優先されるか？でも、ご提案の屋根材は変わってまいります。

さて、これまで様々な屋根材をご紹介してまいりましたが、

私が自宅に採用した屋根材は？というと、

・・・・・ ⑤アスファルトシングル でした！

リフォーム・携わるようになって、自宅に採用するなら、機能的にも

③粘土系の釉薬瓦！と、思っておりましたが、最後は妻の意見で

決まった形です。。。

採用理由は、意匠性。

女性には特に重要なポイントかもしれませんね。

念の為、30年後の葺き替えの際、釉薬瓦が葺けるよう、屋根垂木の

高さを瓦用に太いものにしておきました。

これは建物本体完成直後の状態で、外構工事前、浄化槽の設置前、と

いった状況です。2年半くらい前の状態です。

また、ちょっとづつ更新をしていきます。

その他の屋根材のご紹介については、こちらをご参照ください。