「首都圏外郭放水路」Vol.2:地下神殿の実態
2020/06/29
こんにちは!
LOHAS studio 不動産部の橋本です。
今回は前回に引き続き
私たちの暮らしを水災から守ってくれる「首都圏外郭放水路」をご紹介します。
まるで巨大な神殿のように見えることから
地下神殿見学ツアーとしても大変人気があります。(私も昨年参加してきました)
首都圏外郭放水路とは
地底50mを流れる世界最大級の地下放水路
首都圏外郭放水路は、洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川といった中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができます。
中川・綾瀬川の流域は、利根川や江戸川、荒川といった大きな川に囲まれています。この地域は、土地が低く水がたまりやすいお皿のような地形となっているため、これまで何度も洪水被害を受けてきました。また、川の勾配が緩やかで、水が海まで流れにくいという特徴があり、大雨が降ると水位がなかなか下がりません。さらに近年では、都市化が急速に進み、降った雨が地中にしみこみにくく、雨水が一気に川に流れ込んで洪水が発生しやすくなっています。
首都圏外郭放水路の完成によって、周辺地域で浸水する家屋の戸数や面積は大幅に減り、長年洪水に悩まされてきた流域の被害を大きく軽減しました。
まず、各河川から洪水を取り入れる「流入施設」と「立坑」、洪水を流す地下河川の「トンネル」、そして地下空間で水の勢いを弱め、スムーズな流れを確保する「調圧水槽」、さらに地下から洪水を排水する「排水機場」などで構成されています。
こちらは第二立坑の大きさを表した図です。
スペースシャトルがすっぽり収まる大きさだとか…
実物を目にすることが無いので、ちょっと想像がつきにくいですけどね。
このように、首都圏外郭放水路によって私たちの暮らしは守られているのですね。
次回へつづく…
お楽しみに♪
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