耐震基準とは?
2021/02/13
「地震大国」と呼ばれ、巨大地震の起こる可能性がどこでもある日本では
堅固に見えるRC造(鉄筋コンクリート造)のマンションでも地震対策がとられています。
アップデートしてきた耐震基準と品確法
日本に建てられるマンションでは、設計段階から地震対策がとられています。
建物が地震に耐える能力の基準として定められているのが「耐震基準」です。
これまで日本では被害の大きな地震が起こるたびに建物の構造について基準が見直されてきました。
この数十年での大きな改訂は、1978年に宮城県沖地震で多数の家屋倒壊被害が発生したことを機に
1981年6月に強化された基準です。
これは「新耐震基準」(通称「新耐震」)と呼ばれ、以前の基準である「旧耐震基準(旧耐震)」と区別されています。
●旧耐震
・震度5程度の地震で崩壊・倒壊しないレベルの耐震性
・震度5を超える地震に対する規定は特になし
●新耐震
・震度5程度の地震でほとんど損傷しないレベルの耐震性
・震度6強~7程度の地震で崩壊・倒壊しないレベルの耐震性
新耐震では、鉄筋コンクリート造の壁の量を増やすことが定められるなど
構造上の仕様が旧耐震に比べると強化されました。
新耐震では、震度6強~7程度の大きな地震にあっても建物の柱や梁が崩壊しないことが目標とされています。
実際に、1995年に発生した阪神・淡路大震災では、新耐震で設計された建物の倒壊はほとんど見られませんでした。
もちろん立地、また建物の構造や形状などの条件によって大地震に対するリスクは異なり
一概に新耐震であれば安全ということはありません。しかし、中古マンションの売買では「新耐震以降」が1つの指標となっています。
ここで気をつけたいのは、建物の竣工年が1981年では新耐震を満たしていない可能性が高いということです。
基準が適用されているのは、建築確認を1981年6月以降に受けた建物であり、それらの建物が完成するのはだいたい1~2年後
つまり竣工年が1983年であれば、新耐震を満たした建物がほとんどとなります。
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