2021/02/14
各家庭で必要な電気量をまかなう賢い契約を
便利な家電製品が次々と登場し、情報化の進展に伴いパソコンやスマートフォンが普及するなかで
世帯あたりの電力消費量は増加してきました。
現在では1カ月あたり250~300kWh前後の電力消費量があり、これは1970年と比べると2.5倍程度です。
マンションの住戸で使われる電気の量も増えていますが、家族によって生活スタイルが異なるため
最適なアンペア容量を選ぶことはストレスなく生活を送りつつ電気代を節約するうえで必要です。
ファミリータイプのマンションの住戸では、40~60A(アンペア)となっていることが多いようです。
そして「従量電灯B」という電気料金メニューが最も多く契約されています。
これは、時間帯や曜日に関係なく使用料に応じた料金設定で、電気の使用状況に応じて
10~60A(アンペア)の契約を選ぶことができます。
月々の基本料金はアンペアによって決定されている電力会社が多く
この場合は選ぶアンペア容量が増えると基本料金の額も上がります。
契約アンペアを選ぶ基準となるのは、どれだけの電気機器を同時に使うかです。
一度にたくさんの電気機器を使うと、アンペア数が大きくなければブレーカーが落ちてしまいます。
年間を通じて最も電気を使用するとを想定します。アンペア数は100Vの場合は1Aが100Wとみて
例えば冬の夕食時にキッチンと居間で電気を使っているときのアンペア数が以下のような場合、50Aが契約の目安となります。
また、1つの回路に消費電力の大きい電気器具を複数接続すると、その回路の安全ブレーカーが落ちます。
複数の消費電力の大きな電気器具を日常的に同時に使用する場合は、別々の回路につないでおく必要があります。
契約アンペア数が見合っていない場合、内容の変更を検討したほうがよいですが、事前に管理会社に相談したほうがよいでしょう。
マンションでは新築時に、各戸の契約電気容量を想定してから全体の幹線や電気設備を用意しているためです。
特にリフォームで消費電力の大きいIHクッキングヒーターに変換しようとする場合などは
管理会社を通じて電力会社に確認してもらいましょう。