LOHAS studio
岡本 博行@OKUTA
2022/05/20
毎日ちょうど良い気温ですね!
新緑の季節は一年で一番好きな時期です!(花粉も落ち着いてます)
ところで、冬に撮影した断熱材の比較動画が You Tube で公開されました!
【実験】断熱材と内装材の比較実験・性能比較をしてみたら、驚きの結果が!
https://youtu.be/3NWpVtaICDM
断熱材はたくさん種類がありますが、目安の一つとして熱伝導率があります。
熱の伝わり”やすさ”を示すので、数字が小さい方が熱が伝わりにくい材料ということです。
今回比較したのはこちらの断熱材です。
まずは良いところだけ書きます
【グラスウール】
・熱伝導率 0.033~0.038 W/m・K
・火災に強い(建築基準法、省令準耐火、防火認定の組合せの定番)
・品質が安定していて、流通量が多い
・大工さんが最も扱い慣れた断熱材
・イニシャル~ランニングまで、コストパフォーマンスが良い
【セルロースファイバー】
・熱伝導率 0.038~0.040 W/m・K
・熱容量(容積比熱)が高いので温度変化に時間がかかる
・火災に強い(火災時に有害物質が出ない。防火認定もある)
・調湿、防虫、防音効果がある
・認定を持っている専門施工業者の工事なので、精度が高い
実験BOXも設計部で考えました。
実際の家とほぼ同じ条件で作ってもらっています!
・土台柱梁は105角の製材(桧と杉と米松)
・断熱は充填断熱
・コンセント、スイッチ、換気扇(24時間換気)を設置
・OKUTAの場合、窓面積は外皮全体(床壁天井屋根)の5~6%くらいなので今回は開口部無し
・外部面材も実際のものを使用。
なのでかなり重くなってしまいました!
今回の動画では熱容量、調湿にフォーカスしています。
熱容量とは、ある物体の温度を1K(℃)上げるのに必要な熱量のことです。
要約すると温度変化しやすいか、しにくいかです。
熱容量が大きいほど温度変化”しにくい”です
① グラスウール と クロス のBOX
② セルロースファイバー と 珪藻土 のBOX
グラスウールやクロスは調湿性はほとんどありません。
セルロースや珪藻土は調湿性があります。
セルロースの熱容量は、容積比熱にしてグラスウール(16K・24K)の6~9倍あります。
実験は冬を想定しています。
・1時間くらい加湿暖房する
・30分くらい換気扇を回す(暖房を停止した状態を想定)
・そのあとの室内の温度と湿度を計測
↓ 動画だと良く分かります! ↓
結果、セルロースと珪藻土の組合せの方が温度と湿度の変化が小さいことが分かりました。
これは熱容量と調湿性能が関係しています。
つまり、セルロースや珪藻土は温まるまでに時間がかかります。
ただ一度温まれば、しばらく温度をキープしようとする性質があります。
これを普段の生活に当てはめると、
昼間暖かくなった部屋が夜・明け方もキープされるということです。
調湿性については、冬は基本的に乾燥していますね。
部屋を加湿すると調湿性能のある珪藻土は湿気を吸い込みます。
暖房を止めて換気すると、温度と湿度は下がっていきます。
そこで珪藻土は乾燥した分、加湿時に吸い込んだ湿気を室内に戻してくれます。
これによって乾燥を感じにくいという体感が得られます。
※ 私たちはセルロースファイバーの良いところをお伝えしていますが、
外皮性能、日射取得、日射遮蔽、換気をきちんと計画をすれば
グラスウールもセルロースファイバーと同様に冬温かく夏涼しいお家になります。
夏の場合は屋根にセルロースファイバーを施工すると高い効果があります!
屋根はイメージ通りで直射日光で高温になります。
しかし熱容量の大きい断熱材を使うと、なかなか室内まで熱気が届かないという状態になります。
あとは夜から明け方まで、屋根のセルロースは外に放熱します。
雨が降れば放射冷却でさらに大気中に放熱します(打ち水効果のようなもの)
私たちがおすすめするセルロースファイバーは
地域の古紙を原料として、自社工場で製造しています。
そのため製造時と廃棄時のエネルギーが非常に小さく、製造コストも抑えられています。
これからの季節、セルロースファイバーで快適にお過ごしください!
まずは一部屋だけの断熱からも承っております!
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