つづく～ミナペルホネンと皆川明さんとの出会い～

LOHAS studio

津籠和歌子@OKUTA

2019/12/26

東京都現代美術館で開催中の「つづく」展覧会に行ってきました。

皆川明さんがデザイナーを務める「ミナペルホネン」のこれまでの歩みが一気見できる、

ウットリなため息が思わずこぼれる素敵な展覧会です。

入り口には、これまでのテキスタイルがクッション状になって皆様をお出迎え。

大好きな「mori no umi」や新作の「merry-go-round」もあったり、

一番好きなテキスタイルの「yuki no hi」でハっと歩が止まります。

電信柱に小鳥が止まっていて、そこに雪が降ってくる絵本の1ページをきりとったような

キュンとくるテキスタイルです。

ここに「fuyu hotaru」と言うテキスタイルがコラボされていて、

また新しい感動がプラスされています。

このクローゼット、まるごと下さい。

もう出会えない以前のお洋服が飾られていて、

記憶のシャッターを押したくて、

何度も何度も行ったり来たりしました。

もっと書きたいですが、

これから行かれる方のためにここら辺で･･･

私とミナの出会いは、今から20年ぐらい前のとある目黒のセレクトショップ。

まだ、ミナペルホネンが「ミナ」というブランド名だった頃のお話です。

白い壁に飾られていたベージュの生地にトランプの柄がビースで刺繍してあるミニバッグを見て、

感動に震えてしまい即購入。

いろいろ調べてみたら立川のご近所の八王子に最初のアトリエを構えられたとのことで、

勝手に親近感を持ってしまい、毎年、発表されるテキスタイルに胸が躍り、

寝ても覚めてもずっと大好きで、

何度も何度も伊勢丹新宿店にお洋服を見に来る私に、

皆川さんに直接、お会いしてみませんか？と、スタッフの方が声を掛けて下さり、

特別な時間を設けて下さいました。

緊張しすぎて、何をお話したか覚えていませんが、

伊勢丹のちいさなサロンのような空間の皆川さんは、

とても優しいお顔とちいさな声で、

私が勝手にイメージしていた才能に溢れた方はギラギラしている、

という妄想を良い意味で崩して下さったデザイナーさんでした。

優しい＝天才

という方程式もあるんだな、と感じた帰り道だったのだけは覚えています。

そんな皆川さんから紡がれる優しい物語のあるお洋服と共に歳を重ねていけたら幸せです。

【LOHAS studio立川店】
住所：東京都立川市緑町7-1
電話：0120-19-5955 (立川店直通)042-540-1066
営業時間：午前10時-午後6時
定休日：毎週火・水曜日
アクセス：多摩都市モノレール