LOHAS studio
passiv design
冬の寒さは温度だけじゃない?今年の冬は温度と湿度を味方につける!
2016/10/26
冬になると、私たちは自身のカラダで様々なことを感じます
・寒い ・・・手足が冷たい。朝起きれない。など
・乾燥する ・・・のどが乾燥して痛い。風邪をひきやすい。など
体感としては主にこの2つですが、
特に「寒い」と感じる時は、私たちのカラダに何が起きているのでしょうか?
「寒い!」その1
「足が寒い!」「手が寒い!」は毎年経験します。
今年の2月に、家の中をサーモカメラという温度の分布を見るカメラで撮影しました。
家は築20年程の賃貸住宅で、軽量鉄骨造2階建ての2階です。断熱材は一応入っていると思います。
色が明るいほど温度が高いということです。
温度差なので暗い色がすごく冷たい訳ではありません。
エアコンの吹き出し口 : 42.3℃
壁の表面 : 19.2℃(胸くらいの高さ)
天井の表面 : 23.7℃
エアコンは4時からタイマーで運転しています。
この日の撮影時の気温は 3.4℃ 湿度 49% 天気 晴れ でした。
次は足元の温度です。エアコンから3mくらい離れたところです。
床仕上げは、コンクリート下地にクッションフロア。
2階の床なので、1階には別の方が住んでいます。
床表面 : 20.0℃
歩いたところ : 21.2℃
ちょっと歩いただけで、床の冷たい表面に足の熱が奪われてしまいました!
熱は高い方から低い方へ移動します。
歩いただけでこんな感じなので、床が冷たいと足の熱を奪われ続けます。
これが「足が寒い」と思う原因の一つです。
つまり対策は 表面温度をコントロールすること です。
簡単な対策は、スリッパを履く、カーペットを敷く などですが、
根本的な対策は外皮(床・壁・天井・屋根・窓)の断熱性能を上げることです。
表面温度が外気に影響されにくくなり、エアコンの電気代も安くすることができます。
「寒い!」その2
もう一つ寒く感じる原因が湿度です。
冬は空気が乾燥しています。
乾燥しているということは、私たちのカラダから水分が蒸発しやすいということです。
汗をかくと、乾いた時に涼しくなりますね。
これは乾いた時に蒸発した水分と一緒にカラダの熱も持って行くからです。
冬でもこれが起きていて、余計に寒く感じるのです。
(この水蒸気に反応して暖かくなるインナーウェアがありますね)
簡単な対策は加湿器を使い、サーキュレーターなどで部屋の空気をかくはんして
湿度や温度のムラをなくします。
これは実は結露対策にもなります。
諸条件によりますが、一般に表面の冷たいところで水滴になることが多いからです。
ですが、これはホコリが舞うこともあるので、掃除をしないと不快かもしれません。
効果の高い対策は、調湿する内装材や断熱材を使うことです。
一般にビニルクロスには調湿効果がありませんので、
部屋が乾燥していればその状態が続きます。
例えば passiv design のEM珪藻土は湿度をコントロールする自然素材の内装材です。
無垢フローリングや、無垢の建具を使えば、これらも調湿に一役買ってくれます。
あと、
温湿度計を部屋に置いておくと、温度と湿度のコントロールがしやすいです。
温度は20℃前後、湿度は50%前後をキープできると快適です
参考までに下の写真は新築の passiv design の北側の窓です。
この日、この時間の気温は 3.9℃ 湿度 39% 天気 晴れ
先程の写真とほとんど同じ気象条件ですが、一番冷たくなるとされる北側の窓周りで
なんと17.9℃!表面温度は21℃です!
しかもエアコンは使っていません!
高い断熱性能を有していることもありますが、下の写真がポイントです!
南面に大きく開口部をとり、たくさんの太陽光を取り入れています!
これを日射取得と言います。
太陽の光なので、もちろん電気もガスも使いません。
ホコリも立たず、お家がじんわりと温まります。
これから寒い日が続くことになりますが、温度と湿度をコントロールして、
元気に寒い冬を乗り切りましょう!
ちなみに passiv design のお家はこのコントロールがとっても簡単です!
設計部 岡本
担当者へ無料メール相談!お気軽にご相談下さい!
お問合せ・資料請求はこちらから