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山本拓己@OKUTA

ヒートショックにご注意!

2015/12/19

「ヒートショック」という言葉をご存知ですか?

「ヒートショック」とは、室内温度の急激な変化で血圧が大きく変動することなどが原因となって起こる健康被害のことを言います。大きな血圧変動によって失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがあります。

入浴時などに急激な血圧低下により失神し、溺れて死亡するケースは、入浴時のヒートショックの典型的例です。

ある調査によると、2011年には約1万7,000人もの人々がヒートショックに関連した入浴中急死をしたとみられ、その数は交通事故による死亡者数(4611人)を大きく上回って、高齢者の死亡原因の1/4を占めると言われています。特に外気温が低くなる12月から1月にかけては、入浴中に心肺機能停止となる人が、もっとも少ない8月のおよそ11倍に急増するので、この時期は特に注意してください。

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ヒートショックは体全体が露出する入浴時やトイレで多く発生します。住宅内で暖房をしていない脱衣室や浴室では、室温が10度以下になることが多く、寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、急激に体表面全体の温度が10度程度下がり、寒冷刺激によって血圧が急激に上がります。

この血圧の急上昇が、心筋梗塞、脳卒中を起こす原因のひとつとされています。さらに、一度急上昇した血圧は、浴槽の暖かい湯につかることによる血管の拡張で、反対に急激に低下して、この急激な血圧低下が原因で失神を起こして浴槽で溺死するケースが典型です。

heatshock_05
お家全体の断熱性能を向上させることがベストですが、在来の寒い浴室からユニットバスに替えたり、窓にインナーサッシを施工したりして、できるだけ室内温度差が生じないような工夫が重要です。ヒートショックや結露でご心配の方は、お気軽にご相談ください!

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