アース
電気回路の一部または電気機器を大地と導線(アース線)で結び、電荷を逃がすこと。または、そのための装置。
正しくはグランディングgrounding(接地)という。
電荷を地中に逃がすことによって、落雷などによる過電流の電気機器への流出を防いだり、電磁波の放出による誤動作を防止、感電の恐れを阻止することなどができる。
水に濡れた人体は非常に感電し易い状態にあるため、機器の劣化や故障による僅かな漏れ電流であっても人体に流さないようにする目的で、濡れた手で操作する可能性がある水廻りの電気機器はアース接続が強く求められる。
アースのための接続線はアース線と呼ばれる。
洗濯機やエアコンなど、大地に付属されてくるアース棒を打ち込む方法もある。戸建てで地面がある場合、付属または別売りのアース棒を地面にハンマーで打ち込み、アース棒から出ているリード線を家電機器のアース端子に接続する。
この場合、洗濯機やエアコンの室外機など、機器毎に別々の接地が行われる多点接地となり、誘導雷サージなどの影響を受けやすく機器が故障する可能性が高まる。
そのため、近年では分電盤で家中の接地線をまとめて一点接地を行う事が推奨されている。