ロココ様式
18世紀フランスを中心に流行した、動的で軽妙優美な装飾模様。バロック様式が発展したもの。
ルイ15世の時代に当たるため、フランスでは「ルイ15世様式」とも言われている。
語源はバロック時代の庭園に造られた洞窟(グロッタ)に見られる岩組「ロカイユ」から。
それが転じて、1730年代に流行していた、曲線を多用する繊細なインテリア装飾をロカイユ装飾(ロカイユ模様)と呼ぶようになった。
ロカイユ装飾は、イタリアの貝殻装飾に由来すると考えられているが、植物の葉のような複雑な曲線を用いた特有のものである。
豪壮・華麗なバロックに対して、優美・繊細なロココともいわれるが、両者の境界は必ずしも明確ではなく、ロココはバロックの一種とする人もいる。