ヴィクトリア様式
19世紀後半、イギリス最盛期といわれるヴィクトリア女王の時代の主に英語圏における建築、デザインなどの様式。ビクトリア様式、ビクトリアン様式ともいう。
世界の工場として、イギリスの産業が繁栄した時代で、産業構造や社会の急激な変化に対応しきれず、新しい様式を生み出すのではなく、過去のさまざまな様式を取り入れたといわれている。
初期は古典主義的だったが、中期のアンピール様式を経て、近代化の影響を受け、通俗的な装飾過剰な様式へと変化していった。
1851年のロンドン万国博にはこの時代を反映するものが多く展示され、ガラス張りの建築クリスタルパレスは、その後の建築に大きな影響を与えた。