クレオソート油
タールを分溜したときに生じるものの一部で、コールタールから得たものが一般的で、独特の臭気があり黒褐色の液体。
クレオソート油には、トルエンなどの芳香族炭化水素やナフタレン、アントラセンなどの多環芳香族炭化水素、フェノールなどのタール酸類、ピリジンなどのタール塩基類など、多種類の物質が含まれ、それらの成分比は蒸留濃度や抽出方法により変化する。
ほとんどがタイヤ等のゴムの原料に用いられ、残りが木材の防腐剤として使用されます。
クレオソート油は、そのまま、あるいは他の物と混合して木材防腐・防虫剤として用いられ、それらを用いて処理された木材は、古くから電柱や鉄道のまくら木に、現在は外構材などの建築材、公園の階段木材、樹木の支柱や垣根などでも使用されている。