高齢化に伴って身体機能が低下しても、できるだけ自立して使用したいのがトイレである。
そのため、介護・介助を受ける人が安全に、しかも尊厳をもって使用 可能なよう、計画段階から設計・仕様等を検討する必要がある。
バリアフリー工事を行う際の主なポイントは、以下の8項目。
(1)配置:介護・介助を受ける高齢者等の寝室と同じ階に配置する
※寝室に隣接した位置に配置することがベスト。
(2) 広さ:介助や(排泄)動作がスムーズに行えるよう、「内法長辺が1300mm以上」か、「便器と壁の距離が500mm以上」のいずれかを確保する。推奨は 「内法短辺が1300mm以上」か、「内法短辺便器後方の壁から便器先端までの距離に500mmを加えた寸法以上」のいずれかを確保する。
(3)段差:出入り口やトイレ内の段差はすべて解消する。
(4)内装:床には水に濡れても滑りにくい素材を使用し、壁には体をこすっても擦り傷にならないような素材を使用する。
(5)出入り口:歩行補助具や介助用車イスがスムーズに通行できるよう、750mm以上(推奨は800mm以上)を確保すること。またドアは、引き戸や折り畳み戸など、開閉しやすく安全性の高いものを使用し、ガラス入りのドアの場合は強化ガラス等を採用すること。
(6)便器:腰掛け式の便器を設置すること。
(7)照明・暖房:トイレ内での動作が安全に行えるよう、十分な照度を確保する。またヒートショックを防ぐために、床下暖房やエアコン等を設置。
(8)通報装置:緊急時に通報できる装置等を設置する。
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