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格子戸

格子状の引き戸若しくは扉。隔ての機能を果たしながら、採光や通風を得ることができる。 古文書では、「隔子」と書かれていることが多く、元慶七年(884年)河内国観心寺縁起資財帳によると、如法堂の正面に「隔子戸」四具が建てられていたとある。 戸とあるから、蔀(しとみ)ではなく大陸様式の開き戸であったと考えられる。 平安時代後期になると引き違いの格子戸が広く使用されるようになり、『源氏物語絵巻』『年中行事絵巻』などには、黒漆塗りの格子戸を引き違いに使ったり、嵌め込み式に建て込んだ間仕切りの様子が描かれている。 天喜元年(1053年)藤原頼通が建立した、平等院鳳凰堂は四周の開口部には扉を設けているが、その内側に格子遣戸もあわせ用いている。

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