マンション浴室リフォームのポイント
マンションの浴室をリフォームしようとする場合、マンション特有の注意点や押さえておくべきポイントがあります。マンションで浴室をリフォームしようとする場合、壁を隔てたすぐ隣、上の階、下の階に全くの他人が住んでいる状態のため、戸建てと異なり、注意が必要です。そのため、マンションでの浴室リフォームの工事を進める前には以下の手順を踏んでおきましょう。
マンションで浴室をリフォームする場合は、最初に、マンション規約を確認する必要があります。
これには、浴室リフォームの工事の可否であったり、実際に工事を行う場合の手続き方法などが書かれています。
この規約を破ると、工事の停止や裁判で原状回復が求められる場合もあり、また、マンションによって内容が少しずつ異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
マンションでの浴室リフォームはシステムバス(ユニットバス)の交換がほとんどです。
そのため、システムバスの適切なサイズを選ぶために、リフォーム業者へ下見を依頼します。これは、システムバスは実はカプセルのような構造をしており、壁や天井裏の向こう側に配管が通るスペースがあり、これらを考慮してサイズを選ばなければならず、専門家でないと難しいためです。なお、スペースによっては余裕をもってシステムバスが設置されていた場合があり、その場合には、大きなサイズの浴室に変更することもできます。
リフォーム業者に下見をしてもらったら、工事にかかる見積もりをお願いしましょう。
浴室リフォームの工事の前には、必ず、近隣への挨拶をしましょう。なぜなら、浴室リフォームの工事はどうしても騒音が抑えられず、工事がいきなり始まれば、それが原因で大きな近隣トラブルへ発展してしまう可能性もあるためです。ひとこと挨拶があれば、気持ちも違います。そのため、上下左右の部屋に挨拶をしておく必要があります。なお、近年では、トラブル防止のため、リフォーム業者が代わりに挨拶回りをしてくれることも多いようです。
マンションの場合、浴室リフォームの目安は15年といわれています。
これは、マンションの浴室リフォームは、システムバス(ユニットバス)の交換がほとんどであり、このシステムバスの寿命が約15年のためです。15年も経つと、設備の老朽化や、カビや汚れが発生しやすく、また、金属部のサビが発生したり変色が起きたりと、利用するのにあまり気分の良いものではありません。そのため、お風呂でリラックスできる空間を取り戻すためにも、15年過ぎたら、浴室のリフォームを検討してみましょう。
また、システムバスを交換するだけであれば、工事期間は1~2日です。工事の主な流れとしては、既存の浴室を解体し、配管を設置後、新しいシステムバスを搬入し組立て、浴室を作ります。その後、養生を撤去して、細かいキズなどがないか等最終チェックをした後にクリーニングして、お客様に引き渡すような流れになります。なお、その間は、もちろん、浴室が利用できないので、銭湯などの場所を利用する必要があります。
近年では、システムバスの装備が充実してきており、自分好みの装備を追加したり、この装備が搭載されているから、このシステムバスにしようと選ぶ方が増えてきています。そこで、マンションの浴室リフォームで人気の装備をご紹介します。
・浴室暖房乾燥機
浴室の壁に設置するタイプのものと、天井に設置するタイプのものがあります。雨の日が続く梅雨の時期などは、浴室で洗濯物が干せるので便利です。
・保温浴槽
保温タイプの浴槽で、追い炊きがほとんど必要なく、家族全員が入ることができます。そのため、光熱費を大幅に削減することができます。
・ミストサウナ
お湯が霧となって温風とともに噴霧します。体のすみずみまであたたまり、血行促進に効果的です。また、入浴後の肌の水分量も増加するため、女性の方は、お肌がツヤツヤになり、お化粧のノリも良くなります。