壁にひびが入り、ガラスが割れる。柱や梁が音を立てて折れる―。
何とか倒れずに済んだとしても被害を受けた住宅の修理には相当の出費を伴う。
地震でどこが壊れ、直すのにいくらかかるのか?新潟中越地震の被害から検証しました。
A:瓦などが落ちてくる/被害額:300万 屋根、外壁、雨どいを交換する費用。壊れた部分を撤去するだけで90万円必要 |
F:傾いて隣にもたれかかる/被害額:750万 内装工事抜きの金額 |
B:割れたガラスが凶器に/被害額:40万 家のすべてのガラスを交換する費用。サッシ枠も交換すればさらに高くなる |
G:外壁が割れる/被害額:140万 外壁の50%をやり直す費用。新旧の継ぎ目は残る |
C:家具が倒れてくる/被害額:時価 被害額は家具の値段次第。とりあえず地震が起きたらガラス扉の家具から離れよう |
H:柱が折れる/被害額:220万 柱は梁などをジャッキで持ち上げて交換する。建築のプロでも難工事となる |
D:塀が倒れてくる/被害額:40万円 長さ10mにわたって倒れたブロック塀を撤去し、新しく作り直す費用 |
I:土台がつぶされる/被害額:250万 柱の一方が引き抜ければ、一方はつぶれる。これは、外壁補修費まで含めた金額 |
E:足元の地盤が崩壊/被害額:1000万以上 地割れした土地を元通りにするのは大変です。 |
J:柱が根元から引き抜ける/被害額:320万 柱の引き抜けは倒壊に直結する。倒れなかったとしても補修にはこのくらい必要 |